圃場限定 会津娘 「穣(じょう)」 Vintage Brewery 2020

昨年からはじまった会津娘を醸す髙橋庄作酒造店の新たな挑戦、ワインでいうところの生育地の地理、地勢、気候等による特徴を指す※テロワールの考え方を日本酒の世界にも取り入れた、ひとつの田んぼからひとつの商品をつくる”圃場限定”の会津娘「穣」シリーズの2シーズン目です。

※テロワール(Terroir):「土地」を意味するフランス語terreから派生した言葉で、もともとはワイン、コーヒー、茶などの品種における、生育地の地理、地勢、気候による特徴をさすフランス語。同じ地域の農地は土壌、気候、地形、農業技術が共通するため、作物にその土地特有の性格を与える。その作物における「生育環境」ともいうことができる。

昨年各地に甚大な被害をもたらした台風19号(令和元年東日本台風)により、収穫後の酒米の多くが被災したため、今シーズンはこの3種類のみとなります。

昨年大好評だった「花坂境22」「羽黒前27」に加え、有機栽培五百万石100%使用の「徳久118」が初登場。

瑞々しさとやわらかなふくらみ、キレの良さ。素晴らしい仕上がりになっています。

ラベルに記載のQRコードにアクセスすると、google earthでお米が育った田んぼへとご案内致します 。

以下、髙橋庄作酒造店からのメッセージです。

この土地の穣(みのり)を醸(かも)す

生き物を育てる酒造りで、全く同じお酒ができることはほぼありません。酒米づくりでも、 その年々の気候はもちろん土、 風、 水、 陽のあたり全てが田んぼごとに違い、同じ品種であってもそれぞれおもしろいくらいに、その土地の性格がよくあらわれたお米に育ちます。
正にテロワールそのものですが、日本酒の味わいは、 原料であるお米と水以上に、造る人によって決まります。とはいえ日々の米作り ・酒造りのなか、気付かされたこの 『土産土法』 の醍醐味を、お酒を通じて伝えたいという思いがあります。この場所でしかできない、私達にしかできない酒造りでなにができるか、髙橋庄作酒造店としてのひとつの答えがここにまとまりました。

ひとつの田んぼからひとつの商品をつくる

これからの会津娘では、会津の酒造好適米だけで造る純米酒を基本に、その中からさらに「一枚の田んぼでとれた米ごとに仕込む純米吟醸酒」を酒造りの中心に据えて、圃場限定会津娘『穣(じょう)』 として、 田んぼごと季節ごとに蔵出しをしていきます。初年度、四町歩の自社田の中から特徴的な七枚の田んぼを選びました。今後次なる自社田さらに契約農家さんそれぞれのとっておきの田んぼへと、 『穣(じょう)』は拡がっていきます。お米からお酒を造る、 という変わらずに積み重ねていく営みのなかで、年々の気候や蔵の様子もすべて私たち自身の年代記のように〝ヴィンテージ〞として味わいに籠(こ)め『土産土法の酒造り』 のその先を目指し、これまで以上に深く向き合い、取り組んでいきます。

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2020-09-19|
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